MEMOMEMO短文散文とかうっかり萌えた別ジャンルとか管理人の電波とかをひっそりこっそり。 [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 銀土お題短文140字。ランダムに出てくるお題de140字以内の銀土SS。別名長文癖矯正一人合宿。
原作だったりパラレルだったり健全だったり卑猥だったり色々カオス。 『』:シチュエーション、【】:使う単語 --------------------------- 『台所』で【月】【言いよどむ】 「まずムード作って抱きしめて……」 トントントンと包丁で野菜を刻む。 「頬にキスして、瞳見つめて……」 ジュウジュウジュウとフライパンでウインナーを炒める。 「す、すす、す……」 やっと取り付けた花見デートの弁当を作りつつ肝心の台詞を言いよどむ敏腕ホストの姿を、窓の外の月だけが知っていた。 『路地裏』で【掌】【自棄酒】 ガンっという衝撃が頬から頭蓋に響き、背後の壁に背がぶつかる。刀を握る男に手加減なしで殴られたのだからそりゃあ痛い。けれど。 「……てめぇもあいつらと同じかよ、か」 口づけた瞬間、怒りと悲壮を露わに叫んだあいつの声と眼差しの方がずっと痛くて、俺は掌で顔を覆った。 ああ、今夜は自棄酒だ。 『映画館』で【妊娠】【やがて】 「あのさつきが…妊娠してデキ婚なんて…!」 「しゃあねーだろ、人はやがて変わるもんなんだよ」 シリーズ最新作が余程ショックだったのか、廊下の椅子に腰掛け嗚咽を漏らす土方に、俺は深々と嘆息して。 「…お前もか?」 お前も変わっちまうのか、と赤い目で見上げるお馬鹿な恋人を、思わず抱きしめた。 『ホテル』で【近藤】【当たり前】 ピピピと鳴った枕元の携帯を、ベッドから腕だけ伸ばして掴む。着信は言わずもがな近藤さんだ。 「…ああ、分かった。スマイルな」 また身包み剥がされたと泣きつく上司に苦笑すれば、俺を抱き込んだまま男がむぅと唇を尖らせた。 「行っちゃうの」 「当たり前だろ」 だってお前は、そんな俺が好きなんだろ? 『いつもの定食屋』で【カメラ】【拒絶】 「お、副長さんだ」 親父の声に、俺はメニューから顔を上げた。だが目当ての恋人がいたのは入り口ではなくテレビの中。どうやら何か事件が起こったらしい。 今日の昼飯デートはお預けかと見上げれば、カメラに向けた敵意と拒絶丸出しの瞳と視線があって、頬が緩んだ。 俺の隣じゃあんなに可愛いのに、ね。 『森』で【充電器】【叩く】 長閑な森に二つの音が響いている。何かを叩く乾いた音と濡れた水音。 「おら、さっさとイケ、よ!淫乱牛!」 背後から勢いよく虎が穿てば、牛の雄からミルクが零れ出した。 「ああっ…いい、よぉっ!お腹、一杯…!」 「…ったく、俺ぁてめぇの充電器かよ」 嘆息しながら、虎は発情期の牛の尻をぱんと叩いた 『昼休みの国語科準備室』で【ハガキ】【一緒に】 昼休憩の鐘を聞きながら昨日職場に届いたハガキを手にとった。差出人はかつての教え子。 去年まで毎日のようにここで睦みあっていた生徒からの平凡な暑中見舞いを一瞥し、そこに書かれたあいつの居場所にライターで火をつけた。 「…悪ぃな、銀時」 俺は卑怯で弱い大人だから。お前と一緒にゃ行けねぇんだ 『地下鉄』で【腹痛】【温かい】 (得意先専務銀時×営業リーマン土方) 差込むような腹痛に、じわりと汗が滲む。朝の地下鉄はまさに鮨詰めで、コーナーに追いやられれば逃げ場はない。 抱き合うように密着した男にさり気なく臀部を揉まれれば、掻き出すことを許されなかった後孔からぬるりと生温かいものが伝った。 肩が震え、男が笑う。 「次の駅まであと5分だよ、多串くん」 『屯所』で【カレンダー】【啼く】 夜中俺の部屋に侵入した男は書類まみれの机と俺を見るなり有無を言わさず押し倒した。喚こうとした口を布で塞がれ、気を失うまで啼かされた。朝目覚めるとあいつはいなくて、俺は布団で寝かされ、卓上カレンダーの今日の日付には見覚えのない赤丸がついていた。 誕生日ぐらい休めってか、口で言えやクソ 『海』で【冬】【酷い】 えらく酔った恋人が玄関をぶっ叩き俺を起こし、海が見たいと仰った。真冬だし夜中だしと思ったけど、こいつのためにバイクを走らせた。海岸を歩いていたらいきなり突き飛ばされて海にダイブした。酷ぇ恋人だなと怒ったら、じゃあさっさと捨てろと笑われた。 …んな泣きそうな面してんじゃねーよ、馬鹿。 『図書館』で【明星】【吸い付く】 月から木は剣道部。でも金曜の放課後だけは図書室の机で居眠りをする。 やがて一番星が上る頃、ドアが引かれ、煙草の匂いがする大好きな手が頬を撫でる。 吸い付くような感触にゆるりと顔を上げれば、眼鏡を外した先生がいて。 「…銀八」 この明星が上って沈む間だけは、先生は俺だけのもの。 『路地裏』で【疲労】【なぞる】 路地裏で男が俺を抱き締め問うた。 「なぁ、痛くねぇの?」 うるさいうるさいうるさい黙れ。 お前がそうして何度も俺の背をなぞるから、いい加減背骨と心が疲労骨折を起こしそうだ。 折れたくなんかないのに。 縋りたくなんかない、のに。 番外編(小政) お手が冷たい、と眉を顰めた右目が俺の手をそっと両手で包み、ゆるく擦ってはぁ、と息を吐きかけた。だからあれほど手袋を、とお決まりの小言も一緒に混じる。文句を言いたいのは、こうして大義を作ってやらなきゃ手の一つも握れない朴念仁を恋人に持った俺の方だ。 ……まぁ、そこがいいんだけどな。 ------------------------ お粗末さまでした。 とても楽しかったんですが、長文癖が直った気は全くしません……。 PR COMMENTS長文癖直らなくていいですよ!『海』で【冬】【酷い】でなんか泣きそぅになりました。。小政も好きなんで嬉しかったです( ●∀`)(´∀`、)
さかな遅くなってすみません!海の話気に入って頂けて嬉しいですっ。140字で必死に銀土と幕土を詰め込んでみました← 小政も喜んでもらえて嬉しいです(*^^*)
おかえりなさい。お疲れ様でした。ゆっくり休んで下さいね^^
久しぶりの更新にとても舞い上がってしまいました^^;なので、また「打ち上げ~」を一から読み直しました。やっぱり面白くて最高でした!続き楽しみに待ってます。 魚類さんを待っている間には長編を全部読み返したりもしまいた。何度読んでもすごくドキドキするし面白かったです! 140文字だけなのに、ここまで世界観があるのって本当すごいと思います。「ホテル」の銀土がうちの理想な感じでとても好きです^^ さかな遅くなってすみませんっ。コメントありがとうございます!
……って、花火や長編読み返して下さったのですか!?( ̄□ ̄;) うわああありがとうございますありがとうございます私こないだ花火読み返そうとして途中で力尽きました!← 早く続き書けるよう頑張ります! 140字の感想もありがとうございますっ(≧∇≦) 色んなシチュエーションが書けて新鮮でしたv COMMENT FORM TRACKBACKSTRACKBACK URL |
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